本日もサロンワーク大変お疲れ様です!
ところで現在美容の仕事は楽しいですか?美容専門学校時代に思い描いていた理想の自分に近づいていますか?今の労働環境や美容師を続けることに不安はありませんか?
特に男性美容師の場合、こんなことを考えているのではないでしょうか?
「この仕事でこの先飯食っていけるだろうか?」「将来結婚したら家族を養えるだろうか?」「いつまで現場に立てるのだろうか?」・・・・・
いかがでしょうか?
そこで「このまま美容師を続けるか、他業種に転職するか」を悩んでいる方のために、それぞれ男性目線でポイントをまとめました。
どんな事があっても挫けず前向きに頑張っている美容師のあなたに、これからの時代を生き抜くためのヒントになれば幸いです。
美容師として生き残るためには5つのスキルを身に付けましょう!
まず、これからも美容師として長く活躍したいのであれば、「5つのスキル」を身に付ける必要があることを十分に心得ておいて下さい。
なぜならスキルを身に付けなければ「顧客獲得レース」に勝てないからです。つまり美容師は「いかに顧客に支持されるか=人気商売」なのです。
そのため美容師のとって必要なスキルを身に付けなければ「顧客獲得レース」で勝つどころか、レースにすら出場することも出来ないのです。
そのため、次の5つのスキルは必ず努力して身に付けましょう。
売れる美容師になるための5つのスキル
①テクニック(技術力)
・カット、カラーリング、パーマネントウェーブ、ヘアアレンジなどバランスよく高い技術力が身に付いていることが理想です。しかし何か一つだけでも「圧倒的な高いレベルの技術」であれば十分に戦えます。
②コミュケーション(対話力)
・「気持ちよく挨拶が出来る」というレベルではダメです。相手が望むことを上手く聞き出す、また言われなくても察して行動する「おもてなしレベル」の接客力が必要です。そして相手がキチンと納得出来るように丁寧な説明が出来る対話力が必要です。
③セルフブランディング(宣伝力)
・全てはここで決まると言っても過言ではありません。所属するサロン自体に知名度があったとしても、お客様の視線を自分自身にフォーカスしてもらうためのアクションが無ければ無意味です。
そのため「お客様からどう見られているか」を意識し「より魅力的な自分」を見せるための努力と、あらゆるメディアを駆使して集客するための宣伝力が必要です。
④エデュケーション(教育力)
・「技術は見て覚えろ」というスタイルが根強く残る業界だけに、「技術指導が出来る」というスキルはかなり価値が高いです。
単に説明が上手いというだけでなく、コーチのように相手のモチベーションもコントロール出来るくらいの教育力があれば引く手数多に間違いありません。
⑤マネージメント(統括力)
・この能力を身に付けるためには、まずは人格者にならなければなりません。しかし周囲を巻き込んで動かす統括力があれば、必ずサロンでも重要なポジションに就くことが可能です。
そして「より大きなビジネス」を成功させることも可能です。
日本の理容室件数は11万件、美容室は25万件、理容師人数は21万人、美容師人数は53万人です(2018年厚生労働省発表)。
そのため日本の人口数を理美容師の人数で割ると、単純計算ですが1人の理美容師が担当する客数は次のようになります。
日本人1億2,000万人 ÷ 理美容師73万人 = 162人
つまり一人の理美容師につき162人の日本国民の髪形を担当することになります。
しかも男女比にすると半分強は女性のため、女性客がターゲットの美容師は一人当たり90名前後のお客様を担当することになります。
この90名には生まれたての赤ちゃんから、ご高齢のお年寄りまで幅広い年代に分けられます。
このことからも、いかに少ないパイを美容師たちが取り合っていることがわかります。
だからこそ、美容師として「生き残るための武器」が必要となるのです。隣の美容師から顧客を奪うための強力な武器が必要となるのです!
※2020年から女性の2人に1人は50歳以上になると言われています。もしあなたが若い女性客をターゲットにしたいと思うのであれば、過疎化の進む地方都市ではなく大都市で働いた方が良いです。
男性美容師はサロンの現場で活躍できる期間が短いことを覚悟しましょう!
次に、男性美容師は女性美容師よりも「現場で活躍出来る期間が短い」ということを肝に銘じておいて下さい。
私の経験上、男性美容師がサロンの現場で活躍出来る期間は大体30代後半~40代前半までです。
なぜなら、年齢が上がるごとに「性差」による能力の影響がモロに出てくるからです。もちろん各個人によって異なりますが、次のような変化が起きることを十分に理解しておきましょう。
男性美容師がサロンの現場で活躍出来なくなる理由
①流行に対する感度が低くなり、お客様のリクエストに応えられない
通常美容師を続けていれば年齢と共に技術力は成熟し、より価値が高まってきます。しかしそれと同時に「流行っているもの」をキャッチするための能力が衰えるため応用が効かなくなってくるのです。
やはり美容技術はトレンドによって左右されます。若いうちは柔軟性があるので自然とあらゆる変化に対応出来ますが、残念ながら年齢を重ねるごとに変化に気付かなくなってきます。
これは男性美容師であればかなり顕著に現れます。いくら技術力が高くても、その時代の流れに合わせて変化させることが出来なければ、時代そのものに置いて行かれるのです。
また、流行感度の低下は自身のファッションにも表れます。特に男性美容師は普通にしているだけでも、どんどん時代に置いて行かれてダサくなります。そのため、かなり頑張らなければ簡単に「一昔前の美容師」になってしまうのです。
②見た目が劣化してしまい、見た目アピールが出来なくなる
これも男性特有の問題ですが、「カッコいい美容師のお兄さん」から「ただのフツーのおっさん」に変化してしまうことです。
正直若い時はハッキリ言って何もしなくてもカッコいいですし、そこそこの技術さえあればお客様から支持されます。しかし年齢を重ねるごとに髪が薄くなり、肌艶もなくなり、腹も出てくるのです。
もちろん人は見た目ではないことは誰もが分かっています。
しかしながら、女性相手の美容師は普通の職業以上に見た目が重要なのです。やはり女性は「若くてカッコいいイケメン」が大好きなのです。
「そこそこの技術」にあぐらをかいて、顧客獲得レースで自身の周回遅れに気付いていない男性美容師は意外と多いです。
上記記載内容はあくまでも筆者の主観です。
しかし先述した「美容師として生き残るためのスキル」を一つでも多く身に付けることが出来れば、止む無くサロンの現場を引退しても業界そのもので活躍し生き残ることが可能です。
限られた時間を無駄なく有効に使い、計画的に美容師人生を歩みましょう!
今のサロンで学べることが無ければ他店へ移籍しましょう!
美容師は最もやってみないと分からない仕事ですが、美容室も働いてみないと分かりません。
「石の上にも三年」という言葉もありますが、今の時代に三年はハッキリ言って長すぎます。
むしろこれだけ情報が多い時代であれば、三日も働けばその職場が自分にとって必要かそうでないか分かります。
そのため、働いてもスキルが身に付かないなど「学べることが無い」と分かったらすぐに転職活動を始めましょう。
もちろん環境を変えれば良いかと言えばそうでもありません。しかし、今のサロンに悪き習慣が蔓延っていたり、運気が停滞しているサロンに長居は無用です。
そこで、これからも美容師として活躍したいのであれば、次のような会社がおススメです。
就業時間内に教育してくれる仕組みがある
今の世の中はワークライフバランス(仕事と生活の調和)です。
美容師は技術職のため、技術レッスンは必須ですが、就業時間内にレッスン出来る仕組みがあるサロンは絶対的におススメです。
何と言っても自分が自由に使える時間が圧倒的に増えます!
まだまだ件数は少ないですが、自社にアカデミーがあり客数が少ない平日や閑散期は営業時間内にレッスンを行い、週末や繁盛記はサロンワークを行う仕組みがあれば最高の環境であると言えるでしょう。
もしあなたがアシスタントであれば積極的に移籍しましょう。美容師は「技術が出来てナンボ」なのです。
(教えるのが得意であれば将来的に教育係もいいですね!)
福利厚生が充実している
「美容師としての活躍」とは少し方向がズレますが、美容業界で最も福利厚生が充実しているのはズバリ「美容専門学校教職員」です。
というのも私学の専門学校で働くと自動的に「私学共済」という社会保障制度に加入するのですが、これは「日本の教育事業に関わっている人は皆で助け合いましょう」という制度なのです。
これは特にこれから結婚を考えている方や、小さいお子様がいらっしゃる方には最高の制度です。例えば結婚すると給付金として8万円、さらに二人とも加入者であれば16万円支給されます。その他出産するごとに給付金があります。
さらに有名百貨店の割引や、スポーツクラブの優待、パック旅行の優待などもあります。
もちろん病院で高額な治療費が発生した場合は、「一部負担金返戻」など万が一の場合でもその恩恵を受けることが出来ます。
そのため、逆に美容師としてのスキルアップに自信が無ければ、学校教職員への転職は「賢い選択」と言えます。
また土日祝は基本的に休みのため生活スタイルは「世間一般的な暮らし」となりますので、それらの条件を求める場合は積極的に転職しましょう。
(ちなみに定年退職後の年金は国民年金や厚生年金よりも、共済年金の方が若干上です!美容師免許も最大限に活かせます!)
ダブルワークが可能である
美容師はやはり不安定な仕事です。そのため美容の技術しか出来ないのはキケンです。
そのため他のスキルを身に付けられる環境に身を置くのも、これからの美容師にとって必要です。
また、あの世界のトヨタでさえ「この先はもう終身雇用は難しい」と言っているくらいなので、美容室での終身雇用はほぼ不可能です。
そして日本政府さえも「人生100年時代」」「働き方改革」を打ち出しているのであれば、他業種との掛け持ちや、新しい働き方を認めてくれる会社があれば積極的に移籍しましょう。
(ちなみに業務委託サロンや、面貸しサロンであれば大体可能な場合が多いです!)
見切りを付けて他業種に転職するのも成功への道です!
ここまで色々なことを書きましたが、やはり美容師は特殊な仕事です。
筆者である私は30年以上美容業界にいるのでとても良く分かりますが、成功するためには「努力する、しない」「好き、嫌い」だけでなく「持って生まれたスペック」「生まれ育った環境」もとても影響します。
もちろん、一人の美容師として結果が出るまで続けることも「生き方」としてカッコいいですし、挑戦する価値はあると思います。
しかし自分の性格や特性を理解し、思い切って転職することもそれは正解だと思っています。人気商売が故の「勝った、負けた」はありますが、一番は「自己実現」です。
見切りを付けて他業種に転職するのも成功への道です!
そして立派な「生き残るためのスキル」です!
1.美容師として生き残るためのスキルを身に付けましょう!
2.男性美容師は現場で活躍できる期間が短いことを覚悟しましょう!
3.今のサロンで学べることが無い場合は他店へ移籍しましょう!
4.見切りを付けて他業種に転職するのも成功への道です!
この記事を読んで少しでも前に進んでくれたら幸いです!自己実現とは自分が人生において大切にしている目標を実現することです!あなた自身の挑戦を心より応援しております!必ず成功します!!!